『ヤーコン』をご紹介(*^^*)☆

にわかに人気度・注目度の高まっている野菜といえば『ヤーコン』ではないでしょうか。

見た目はまるでサツマイモのような、この地味に思える食材『ヤーコン』とは、いったいどのようなお野菜なのでしょうか。

まだまだスーパーなどで見かけた方は少ないと思いますが、これから大注目のお野菜です。

健康や美を追求する方々にも要注目!

ぜひ一緒に『ヤーコン』とは何かをみていきましょう。



『ヤーコン』とは・・・

見た目はサツマイモ、味は果物のナシ、と表現するとわかりやすいですが、実はサツマイモとは全く違ったお野菜で、キク科の多年生作物です。

ほんのりとした甘みがまるで果物のようで、生で食べるとシャキシャキとした食感。

甘みはフラクトオリゴ糖です。


原産は南米、アンデスからアマゾンにかけての中央アンデスを起源としています。

日本へは1984年にニュージーランドから導入されました。

人の背丈を越えるほど生育することがある大型の植物で、葉には食後の高血糖を抑制する成分が発見されています。

この葉の部分を『ヤーコン茶』として飲用されている方も多いかもしれません。

食用になるのは、根っこの部分です。

この根っこの部分(塊根部)は、見た目はぱっとしないですが、水分が多く、食べたらまるで果物のようです。

生のままやサッと炒める程度で食べるのがおすすめです。


フラクトオリゴ糖の働き絶大

ヤーコンの主成分は、腸内のビフィズス菌を増やし、お腹の調子を整えるフラクトオリゴ糖と食物繊維です。

中でも、フラクトオリゴ糖は野菜の中ではずば抜けて多く、フラクトオリゴ糖を多く含むことが知られているキク科植物の中でも、ヤーコンにおける含有量は飛び抜けています。


フラクトオリゴ糖の健康に対する優れた特性には、次のようなものがあります。


①虫歯になりにくい

フラクトオリゴ糖は摂取すると、虫歯菌の栄養源となることは少ないです。

そのため、ヤーコンを食べても虫歯にはなりにくいです。


②ダイエット

ヤーコンの根っこの部分は、たんぱく質はわずかで、脂肪はほとんどなく、デンプンは含まれません。

ヤーコンの塊根可食部100gのカロリーは、54キロカロリーと推定され、イモ類の中で最も少ないです。

食べても太らない、うれしいダイエットが期待できます。


③整腸作用

フラクトオリゴ糖は、腸内細菌の中でも、ビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、善玉菌を増加させます。

また、腸内pHを酸化させ、悪玉菌を抑制・減少させます。

このように、フラクトオリゴ糖を摂ることで、お腹の調子がととのいます。


④便秘の改善

ヤーコンには食物繊維が多く含まれています。

食物繊維は、腸壁を刺激して便通を促進するなど、大腸の働きを活発にします。

大腸ガンの予防、便通・便秘の改善に効果が高いと期待されています。


その他、健康へ期待される働きとして

ヤーコンは、ポリフェノールの一種、水溶性のクロロゲン酸を多く含んでいます。

ポリフェノールは動脈硬化の予防に役立ち、最近の研究ではがん予防にも期待されています。


『ヤーコン』の食べ方

堀たてのものは少し苦味がありますが、1週間ほどの熟成でオリゴ糖が甘みに分解されます。

デンプン質を含まないので、生食もよいです。

サラダや酢の物、サッと炒めてきんぴら風など、甘みを活かした料理がおすすめです。


・ ヤーコンのヨーグルトサラダ

・ 豚肉とヤーコンの炒め物

・ ヤーコンのきんぴら

・ ヤーコンのみそ漬け

など、ヤーコンを美味しく食べてみてください!


おいしい時期・見分け方

ヤーコンのおいしい時期は、10月~翌2月です。

全体がふっくらとして、重みがあるものがおいしいヤーコンです。

中身は、ほんのり黄色からオレンジがかった色をしていて、みずみずしいものが良いです。

ぜひ、皆さんも、今年はヤーコンを毎日の食生活にとり入れてみてください!!


参考文献

『新特産シリーズ ヤーコン 健康効果と栽培・加工・料理』 (社)農林水産技術情報協会=編,月橋輝男・中西健夫=著,農文協,2004年

『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』 白鳥早奈英監修・坂木利隆監修,高橋書店,2015年

参考ホームページ

日本野菜ソムリエ協会 http://www.vege-fru.com


Usako's Kitchen

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